
日本では、年々夏の暑さが厳しくなっています。健康を守って快適に過ごすには、状況に応じて空調を適切に整える必要があるでしょう。暑さ対策ができる電化製品としては、壁掛けエアコンのほかにスポットクーラーもあげられます。本記事では、スポットクーラーの基本機能と設置方法、使用するメリットやデメリットについてくわしく解説します。
スポットクーラーの基本機能と設置方法
まずは、スポットクーラーの基本的な機能と設置方法について紹介します。
基本機能
スポットクーラーは、本体に取りこんだ外気を冷やして外へ出す電化製品のひとつです。機能としては壁掛けのエアコンと同じですが、手軽に移動させられるので特定の場所を集中的に冷やすことに向いています。
また、室内の熱を逃がす役目を担う室外機の代わりに、本体についた排気リードダクトから熱風を排出しているのも特徴です。つまり、室内には、冷風と同時に熱風も排出されるのです。なお、本体から排出された水分をためておくドレンタンクは本体の裏側についています。
設置方法
スポットクーラーの設置方法は簡単で、たったの4ステップです。まず、本体を設置したい場所を決めます。次に、本体に熱風を排出するための排気ダクトを取り付けます。
そして、窓パネルを部屋の窓枠に設置してパネルの穴に排気ダクトを通します。最後に、窓パネルにできた隙間をテープで塞げば設置完了となります。大がかりな取り付け工事をする必要がなく、手軽に設置できるのが壁掛けエアコンとの大きな違いです。
スポットクーラーのメリット
では次に、スポットクーラーを使用するメリットを3つ紹介していきます。
設置が簡単
スポットクーラーは先述した通り、大がかりな工事をする必要がないので、エアコンや室外機を取り付けられないような場所でも気軽に使用できます。
コンセントに電源コードを差すだけですぐに暑さを緩和できるのは大きな魅力だといえるでしょう。室内のみならず、倉庫やキャンプ場、車中などで使用できます。
特定の場所をスピーディーに冷やせる
壁掛けのエアコンはすぐれた冷却能力をもっているので、室内全体を冷やすのに適しています。しかし、室内の温度をムラなく下げるには一定の時間が必要になります。
あくまでピンポイントでできるだけ早く冷やしたいという場合には、スポットクーラーの方が便利だといえるでしょう。また、持ち運びもできるので、自分が冷やしたい場所を短時間で冷やしたいときに使うのがおすすめです。
持ち運んで使用する機会が多い人は、キャスターや持ち手がついているものを選ぶと使い勝手がよいでしょう。
自分でメンテナンスできる
お手入れの内容は、ドレンタンクにたまった除湿水を捨てる、フィルターについたほこりを取るといった簡単なものばかりです。一方、壁掛けのエアコンをメンテナンスするには、専門の業者に依頼する必要があります。
自分でメンテナンスすれば、維持費を節約できるでしょう。なお、ドレンタンクにたまった水をこまめに捨てるのが面倒な人は、排気と一緒に除湿水が放出できるノンドレン式のものを選ぶのもおすすめです。
スポットクーラーのデメリットや注意点
スポットクーラーには利便性が高く、特定のスペースを効率よく冷やす能力がある一方で、いくつかのデメリットや注意点もあります。ここでは、その具体的な点について解説します。
熱風で室温が上がることがある
スポットクーラーは冷却過程で熱風を排出します。この熱風が室内に放出されると、室温が上がってしまうことがあります。これを防ぐためには、排気ダクトを設置し、熱風を室外に逃がすことが必要です。ただし、排気ダクトの設置にはスペースの確保や追加コストがかかるため注意が必要です。
広い範囲を冷やすのには向いていない
スポットクーラーは特定のスポットを冷やすことに特化しているため、広い範囲を冷やすのには適していません。一般的な壁掛けエアコンと比べると冷却能力が劣るため、部屋全体を均一に冷やしたい場合には他の冷却方法を検討する必要があります。
設置した室内の空気が乾燥しやすくなる
スポットクーラーは空気を冷やす際に水分も取り除くため、室内の空気が乾燥しやすくなります。乾燥した空気は鼻や喉の粘膜に影響を及ぼし、ウイルスや雑菌が体内に入りやすくなるリスクがあります。そのため、スポットクーラーを使用する際には湿度管理も同時に行うことが重要です。
まとめ
壁掛けのエアコンを設置するには、大がかりな工事が必要で高いコストがかかります。また、環境や状況によっては取り付けができない場合もあるでしょう。壁掛けエアコンが利用できないときは、面倒な工事不要で手軽に使えるスポットクーラーが便利です。スポットクーラーは設置が簡単で特定の場所をスピーディーに冷やせる点が、大きな特徴でありメリットです。一方、排出される熱風で室温が上がる可能性があったり、空気を取り込む際に空気中の水分ごと取り込むため空気が乾燥しやすくなったりと、デメリットも存在します。スポットクーラーの購入を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。
引用元:https://thefirstfan.jp/
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